今日は大学の受験日…

これからの人生を左右するかもしれない大事な日だ。

しかし今日は、他にも用事があった。

俗に言う、ダブルブッキングと言うやつだ。

大学受験と、ソレ。

しかし、常識を兼ね備えている私である。 いかなる用事があろうと優先させるべきだ。

天秤にかける必要は無いだろう…
















当然、ドラクエを買いに行く！

だが、両親はそれを許さなかった。それどころか呆れていた。非常に不可解だ。

しかし、私も引く訳にはいかない。家族会議の末、妥協案を提出。母親が買いに行く事で合意した。

受験終了になって、ようやく母親と連絡が取れ、ＧＥＴ！の報告を聞いた。一目散に帰宅。

おぉ〜！

四角い箱が、燦然と輝いている。感動である。

テレビを見ると、地方局のニュースなら本来、今日の受験の話しでも出そうなものだが

どこもかしこもドラクエ買いの混雑振りを報道していた。

「おいおい、すごいもんだなー」と父親。

「いやーﾎﾝﾄ大変だったよ」と母親。

私も改めて、その人気に驚かされた。

そこへ、混雑振りの画像中央に見慣れた顔が…。

その顔は、画面に近づくにつれ、ドンドン大きくなってきた。

そして画面一杯になり判明したと同時に、一同は息を詰まらせた。



























…あ゛



























母親だ

翌日の華道教室で彼女は…




























隠れゲーマーと流布されていた。

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