自分に起こる特別な事。人、それをラッキーと言う。
以前、潮干狩りと言う行事を初めてやった。
アサリ・ホッキが続々と取れている友人に対し、私の方はサッパリである。
海育ちの友人と、初心者の私で、この差は仕方が無い。
初心者らしく、アサリを地道に積み上げていく事を考えよう。
小一時間やって、地道な作業に飽きてきたその時である。
ずんりっ…
石?と思ったが、「ずり…」では無く、「ずんりっ…」である。
貝殻だけで無く、ヌルヌルの有機物を足の裏で確認した。
確実に生きた貝である。しかも、半分は砂に埋まってる様だが、足の裏に収まり切らない大物だ。
足で取る事が出来ず、潜る事も出来ず、友人に応援を頼み、ようやく捕獲。
友人の手に乗ったそれを見て、2人とも…
…なにこれ?
わたし、しりませんよ。
ホントに何なのか、ワカンナイ
あさりの20倍以上の大きさ、直径15cm以上ある貝殻の付いている生き物らしい…くらいは認識した。
50年以上海育ちである友人の両親にも見てもらったが、わからない…
つまり、ベテランでも見た事も捕獲した事も無い貝(?)のようだ
すなわち、特別な大物を初心者がゲットした。偉業を成し遂げた訳である。
これは自分をホメてあげよう
すばらしい!
よくやった!!
感動した!!!
頭の中は、ファンファーレと紙吹雪の嵐である。
そして!!
気持ち悪がれ、家に持ち帰る事になりましたとさ。
帰りの電車の私は、変な生き物を抱えた変態学者と周囲に思われた事だろう。
私は思う…
なぜ、こうも意味不明なモノに出会うのか…
一生に一度有るか無いかのイベントを、ラッキーと考える人が多いが…
全然嬉しくないよぉ ;;
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